前回の続きです。
宗谷本線・石北本線と乗り継ぎ網走に到達した我々は、引き続き釧網本線で釧路を目指しました。

網走駅と「モヨロ人漁猟の像」
モヨロ人とはオホーツク地方で幅を利かせていた先住民族でして、
かの有名なアイヌ民族とは違う文化を築いていたそうです。

キハ40-834・キハ40-708
ホームで記念撮影をしていると、北見方面へ向かう列車が到着しました。
右側のキハ40系が我々の利用した釧路(知床斜里)行きです。

前回も書きましたが、キハ40系は知床斜里止まりですので、
釧路まで行きたい人は前寄りのキハ54系に乗車する必要があります。
キハ40系の方が旅情はあるけれど、快適なのはキハ54系なんですよね・・・w

キハ40-732
こちらは知床斜里からやってきた列車です。
殆どの列車は網走始発・終着となっており、運行系統は分断されているのですが、
朝ラッシュ時にのみ石北本線と釧網本線の直通列車が運転されております。

そんなこんなで網走を出発し暫くすると、進行方向左側にオホーツク海が見えてきました。
さらに水平線には流氷が・・・なんて美しいのだろう!

真っ白な海岸線に伸びる列車の影。

こんな絶景を前にして座席に座っているのは勿体ない!という事で連結部分へ移動しました。
しっかし車端部は揺れるのなんの!

さすがは北海道・・・スケールが違いますね。
いろいろな場所を旅してきましたが、このような光景を目にするのは初めてです。

海側ばかり注目しがちですが、進行右側の雪原も西日が反射してとても綺麗でした。

空はどこまでも澄みきっています。まるで私の心のようだ・・・。

途中の浜小清水駅で列車交換の為、しばらく停車しました。
ちなみにかつて、この駅から小清水軌道という軌道線が分岐していたそうです。

5分ほど遅れて対向列車がやってきました。
無人駅ではありますが「流氷ノロッコ号」の停まる駅なので、6両分のホーム長が確保されています。

夕日に照らされながら雪原をゆく。
外は氷点下でしょうか・・・とても寒そうです。

正面には知床半島の付け根にそびえ立つ海別岳の姿が。
運転士に山の名前を尋ねたところ、とても親切に教えて下さりました。
また、停車時間の短い駅で旅客の一人が「降りて撮影しても良いですか?」と尋ねると、
運転士は「いいですよ、待っていますから」と一言。こういう大らかさがローカル線の魅力なんですよね。

辺りが薄暗くなってきた頃、知床斜里駅に到着です。
隣には「流氷ノロッコ号」が留置されていたので、併せて見学しておきました。
この列車も先の暴風雪の影響で運休が続き大変だったそうです。

この駅で後ろのキハ40系を切り離します。
さようなら、ここまでお世話になりました(´;ω;`)

単行になったキハ40-834。
釧路方面から来る列車に増結されて網走へ戻るのかな・・・?

DE10-1660号機
「流氷ノロッコ号」指定機と一緒に。
今更気が付いたのですが、「トロッコ」ではなく「ノロッコ」なのですね。

釧路方面には知床半島を形成する山々が。
この先、釧網本線は南へ向きを変えて釧路湿原の中を走ります。

単行のキハ54系かわいいなぁ・・・(´∀`*)
北海道にくると6両がとても長く見えます。

せっかくなので駅の外にも出てみることに。
知床半島への玄関口となっているので、こんな時間でもそれなりに観光客がいました。
JR北海道って経営が厳しいそうですが、その割にはどこにでも人がいるんですよね。

18きっぷのポスターを意識してみました。
撮影した時は「よっしゃ!応募したろ!」と意気込んでいたのですが、
調べてみるとどうやら募集制ではないようで・・・残念!

そんな感じで再び車内に戻り、終点の釧路を目指します。
湿原のど真ん中を走っていた筈だけど、辺りが真っ暗でなにも見えませんでしたw

という訳で終点の釧路駅に到着です。
網走から約3時間・・・なかなかの長旅でしたが、景色が素晴らしかったので苦になりませんでした。
これまで色々な場所に行ったけど、車窓の美しさは釧網本線が一番でした。

釧路駅の駅舎。
昭和のターミナル駅って感じがしますね。
「STATION DINER 946」のネオン管がかなりナウいです。

駅前はこんな感じ。
寒いからなのか人の姿を全く見かけませんでした。
ただ東横インだけはどこへ行ってもありますね。

ホテルからは釧路川が望めました。
この後は繁華街で食事をしつつ温泉で疲れを癒してから寝床に入りました。
稚内から釧路まで、ほぼ列車に乗りっぱなしの1日でしたがとても楽しかったです。
冬の北海道は本当に素晴らしい!
北海道一周旅行3日目~最東端と白い湿原編~へ続く。