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関西・北陸旅行五日目~黒部ルート見学会前編~

Category : 遠征 |

欅平到着後は集合場所でボディチェックと簡単な説明を受け、黒部ルート見学会に突入しました。

「そもそも黒部ルートとはなんぞや?」という方のために一応説明しておきます。
黒部ルートというのは欅平から黒部ダムまでのトンネル10.3kmを総称した名称でして、
元を辿れば仙人谷ダム・黒部ダムの建設を行うための資材輸送ルートとして完成されました。

                                             インクライン上部===黒部ダム
                                              //
                                            //
            欅平上部===(高熱隧道)===仙人谷===黒四発電所
           ||
           ||
欅平===欅平下部

全長・・・10.3km、高低差・・・871m

ここで勘違いしてはならないのが仙人谷ダムと黒部ダムの違いです。
仙人谷ダムは戦前に建設されたダムでして、下流の黒三発電所と連携して発電を行っています。
プロジェクトX」で有名な黒部ダムと黒四発電所は高度経済成長期に建設された施設です。
どちらも難工事が行われた事で有名ですが、前者の仙人谷ダム建設は戦前であることに加え、
高熱帯の通った岩盤を掘り進まなければならなかったため、史上最大の難工事として知られています。
これから入るトンネルは黒四発電所の下流、仙人谷ダムを建設するために造られたルートでして、
かの有名な高熱隧道もこの区間に含まれます。(仙人谷より先は戦後に延伸されたトンネルです。)
それだけでも理解して頂ければ、黒四の影に隠れてしまっている仙人谷ダムも浮かばれると思います。
resize8694.jpg
EDR28+EDR29
欅平までお世話になった電気機関車です。
ここから先は非営業区間ですので、案内人・関西電力の社員さんと共に行動します。
resize8695.jpg
冬期歩道の内部。
今回の見学会とはあまり関係がないのですが、記念に中を見せてもらいました。
黒部峡谷鉄道が運休している冬期の間、点検や物資の配達に向かう人々が利用するそうです。

恐らく、このCMに登場する通路だと思います。
夏でも「ちょっと寒いなー」と感じる温度でしたw
resize8723.jpg
そんな感じでいよいよトンネル内に突入です。
resize8731.jpg
と思いきや発車してすぐに降車。
欅平駅から欅平下部駅までは500mしか離れていないようです。
ちなみに地図を見れば分かりますが、この区間で一度スイッチバックをしています。
resize8732.jpg
客車の後ろに食品などを運ぶワ形有蓋車が連結されていました。
本来は社員を輸送するための列車ですので、見学者は同行させてもらう立場なわけですね。
resize8699.jpg
欅平下部駅から欅平上部駅までは竪坑エレベーターを利用します。
当時の技術では約200mの高低差を鉄道で超える事ができなかったため、
このようなエレベーターにトロッコを乗せて資材を運搬していたそうです。
resize8700.jpg
国内最大級の巻き上げ能力を誇る竪坑エレベーターですが、
万が一停まってしまった時に備えて、すぐ横には避難用の竪坑が設置されています。
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エレベーターを200m上がったところで欅平上部駅に到着です。
素晴らしい雰囲気だったのですが、興奮のあまり被写体ブレしてしまいましたorz
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ここで案内の方が仙人谷ダム建設の歴史について話してくれました。
かつて志合谷と呼ばれるこの場所に鉄筋コンクリート5階建ての宿舎があったのですが、
泡雪崩(ほうなだれ)という雪の衝撃圧に襲われ、対岸の奥鐘山まで飛ばされてしまったそうです。
この事については吉村昭氏の「高熱隧道」という小説に詳しく綴られています。
非常に読み応えのある作品ですので、興味のある方は是非ともご一読ください。
resize8701.jpg
ちなみに横坑からは後立山連峰が望めました。
手前右側にあるのが奥鐘山で、宿舎が衝突した岸壁はもう少し右側にあるようです。
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後立山連峰をアップ。
白馬三山の1つ、白馬鑓ヶ岳が見えますねー。
既に秘境といった感じですが、まだ黒部ルートの入り口にすぎませんw
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欅平上部駅からはBB形と呼ばれるバテロコが牽引するトロッコ列車に乗車します。
この先の区間は硫黄が架線を腐食してしまうため、電化する事ができないんだそうです。
聞いた話によると、レールも定期的に交換しないと使えなくなってしまうんだとか・・・。
resize8706.jpg
ここでも見学者が飽きないよう、案内の方が色々と貴重なお話をしてくれます。
我々が乗っているトロッコ車両、耐熱使用となっているためもの凄く高価なんだそうです。
見かけによらずハイテクな乗り物なんですね。
resize8737.jpg
10分ほど走るとかの有名な高熱隧道に到達しました!
現在は冷却用の導水管を設置したため40度まで温度が下がっていますが、
日によって更に熱くなる事もあるようです。とりあえず硫黄臭い・・・。

ちなみに、建設当時の岩盤温度は摂氏165度にまで達し、
熱中症やダイナマイトの自然発火により沢山の人々が命を落としたそうです。
その事に関しても小説「高熱隧道」に詳しく綴られていますので、是非とも(ry
resize8714.jpg
高熱隧道を抜けて暫くすると上部軌道唯一の地上(橋上?)駅、仙人谷駅に到着しました。
ここまでが仙人谷ダム建設のために造られたルートって訳ですね。
当時の技術者・労働者達には頭が下がります。
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仙人谷駅では10分ほどの休憩&見学時間が設けられています。
この橋は黒部川を横断する登山者のために一般開放されているのですが、
下流の欅平から登ってくる場合は「水平歩道」という超難関をクリアする必要があります。
当時の労働者達は大きな荷物を担ぎながら「水平歩道」を何往復もしていた訳ですから驚きですね。
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仙人谷ダム
ちょっと勿体ぶりすぎました。
仙人谷駅からは真っ正面に仙人谷ダムを望む事が出来ます。
この光景を見たいがために見学会に参加したようなものでしたので、
いざダムを目の前にした時は少し鳥肌が立ちました。
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背後にそびえる仙人山(の尾根?)
昭和30年代後半から40年代にかけて建設されたダムは無骨なデザインをしていてとても好きです。
現在はローラーゲートに改修されていますが、昔はローリングゲートを装備していたそうです。
当時のゲートを見てみたい!という方はこちらもどうぞ・・・。
resize8727.jpg
水量維持のため、洪水吐から水がドバドバと流れています。
それにしても岩の浸食が凄まじい・・・。
resize8726.jpg
下流の様子。
ダムが放流を行うと岩肌がむき出しになっている所まで水位が及ぶのでしょう。
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最後に全景を。
本当に美しいダムですね。
所々痛んでしまってはおりますが、どうか大規模な改修は行わず、
いつまでもこの姿を残してもらえたらなーと思います。

仙人谷ダム見学を終えた後は、「プロジェクトX」で有名な黒部川第四発電所へ向かいます。
resize8735.jpg
トンネル内での撮影は困難を極めましたので、端折って黒部川第四発電所駅に到着です。
「NHK紅白歌合戦」で中島みゆきが「地上の星」を歌った場所はこの端折った区間にありまして、
放送時は長野県の扇沢駅に置いた中継車からケーブルを引っ張ってきて映像を送信したそうです。
こういった裏話を聞く事ができるのも、黒部ルート見学会の魅力ですね!

関西・北陸旅行五日目~黒部ルート見学会後編~へ続く。



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まとめ【関西・北陸旅行五日目】

欅平到着後は集合場所でボディチェックと簡単な説明を受け、黒部ルート見学会に突入しました。「そもそも

コメント一覧

#1569 No title
あの岩の浸食は水の力のすごさを見せつけられますね。
#1571 No title
もみじ様
返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
建設当時はもっとゴツゴツした岩だったようです。
減勢工がないとここまで浸食されてしまうんですね。

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